昔の語学ノートをパラパラとめくっていたら、面白いメモを見つけたので復習がてらブログにまとめる。フランス語に関する内容です。
今日の勉強記録
フランスでは、verlanという単語を逆から読んだ逆さ言葉がよく使われる。参考書では目にする機会が少ないけど、日常会話ではよく使われる。歌詞などでよく耳にする。
逆さ言葉の成り立ち
逆さ言葉は、元々はアラブ系フランス人の若者たちの間で使われ始めた言葉で、会話の内容が周りの人に分からないようにするため隠語的な役割を果たしていたものが、時代を経るにつれて広く使われるようになった。
例えば、アラブ系フランス人を指すbeurという単語はarabeという語から派生した逆さ言葉で逆さ言葉を示すverlanという単語も、à l'envers「逆さに」の音節をひっくり返した逆さ言葉になる。
逆さ言葉には俗語的なニュアンスを含むものもあれば、一般化して仏語辞書に載るようなものもあるし、隠語として特定のコミュニティに所属していることを示す役割もある。
調べた逆さ言葉の一覧を以下にまとめておく。
よく使われる逆さ言葉
人を表す逆さ言葉
- 私 moi oim/ouam
- 兄弟 frère reufré reuf
- 姉妹 sœur reusse
- フランス人 français céfran
- 男性 mec keumé, keum
- 女性 femme meuf feumeu
- 母 mère reum, rèm
- 父 père reupé, reup, rèp
- 警官 flic keuf feukeu
名詞の逆さ言葉
- 指 doigt oide, wad
- 鼻 nez zen
- お尻 cul luc
- たばこ cigarette garetsi, retsiga
- パーティー fête teuf
- 地下鉄 métro tromé
- 音楽 music zicmu, zic
- 何があっても、何でも n’importe quoi nawak
動詞/形容詞の逆さ言葉
- 落ちる tomber béton
- 盗む、ナンパする choper pécho
- うんざりした lourd relou, reulou
- すごい fou ouf
- 奇妙な bizarre zarbi
- 意地悪な méchant chanmé
- いらいらした énervé vénère
- 愚かな bête teubé
- 喫煙する fumer méfu
逆さ言葉が使われるシチュエーションや、下品なのか一般的なニュアンスなのか、また年代的に古いのか等を判断するのは難しいため、使いこなすのはハードルが高いけど、
ただある程度は理解しておくことが現代フランス語の理解を助ける一助になると思う。また歌や本で見つけたらメモしておこう。
今日はここまで。